気が利くバス停【都市交通課】
2024年度の課題解決型実証プロジェクトとして決定し、以下の内容で実証を行います。
プロジェクト
「かりまるの運行状況が視える気が利くバス停」プロジェクト
目的
公共施設連絡バス「かりまる」の更なる利便性の向上とともに、市民の誰もがバスの運行情報をスムーズに入手できるようにするため
実施内容
市民の誰もがバスの運行情報をスムーズに入手できるよう、オリジナルのデジタルサイネージシステムを搭載したデジタルバス停を設置し、その効果を検証します。
- ■実施期間 令和7年2月1日(土)~令和7年3月26日(水)
- ■実施場所 富士松図書館バス停(刈谷市東境町)
- ■実施概要
バス停に、屋外用表示端末(サイネージ)を設置し、バスロケーションシステムによるバス運行状況を表示します。
また、地域のケーブルテレビ局であるキャッチネットワークの番組「KATCH TIME 30」(刈谷市のニュースを抜粋)などを放映することで、待ち時間の快適性を向上させます。
関係者
株式会社キャッチネットワーク
刈谷市企画政策課、都市交通課
当プロジェクトの課題背景について
要点
背景
- 市では、バスの運行状況を市民へ伝える方法としてバスロケーションシステムを導入済
- 市民は「あいかり」「バス停のモニター」「市のホームページ」を使えばバスの運行状況を確認できる。各バス停にはスマートフォンでアクセスできるQRコードも掲載
解決したい課題
- スマートフォンを使えばバスの運行情報を確認できるが、デジタルディバイドの観点で高齢者には難しいケースもある他、そもそも確認手段として浸透していない。
- モニタで表示するソリューションはあるが、道路上のバス停には大型サイズのモニタは物理的に設置できない。
実現したい未来
- これまでにない技術や仕組みにより、市民の誰もがバスの運行情報がスムーズに入手でき、バス利用の際の利便性が向上する。
想定する解決策や技術
- 道路上バス停の看板へ設置できるサイズのサイネージ
- バス運行状況を個人のスマートフォンに通知する仕組み
- AI音声によるバス運行状況の案内機能の開発
実証実験後の発展性
- R6は、運行・ロケーション情報の入手促進につながる仕組みの実証(実施期間・バス停は限定する)を行う。
- R7以降は、主要箇所もしくは全箇所への導入拡大ができるようなビジネスモデルを検討・構築する。
提供可能なデータ・環境等
- 市内全バス停の位置情報
- バスロケーションシステムによる発信情報(提供できる範囲に限る)
ストーリー
「かりまる」の運行状況は、何を見たら分かるんだろう?
- 公共施設連絡バス「かりまる」は、年間約62万人(令和4年度)の方が利用されています。
その運行に関する情報は、バスロケーションシステム(平成29年4月1日導入)から入手することができます
- バスロケーションシステムとは、バスの走行位置や到着予定時間(遅れ時間)などの運行情報を、パソコンや携帯電話から検索し、リアルタイムで取得できる仕組みです。
- あいかり、市HP、市公式LINE、各バス停のQRコードからアクセスできます。
- ⇒確認方法①
パソコンやスマートフォンからアクセスする
バス停のデジタルサイネージからも、バスロケーションシステムを確認できます
- また、バス停に設置されているデジタルサイネージからもバスロケーションシステムの情報を入手することができます。
デジタルサイネージは駅や公共施設を中心に全106のバス停のうち13か所のバス停に設置されています。
〈デジタルサイネージ設置箇所〉
①刈谷駅南口 ②刈谷駅北口 ③刈谷豊田総合病院 ④刈谷市役所 ⑤ひまわり ⑥刈谷ハイウェイオアシス ⑦野田新町駅北口 ⑧東刈谷駅北口 ⑨逢妻駅南口 ⑩富士松駅 ⑪たんぽぽ ⑫生きがいセンター ⑬総合運動公園
- ⇒確認方法②
バス停のデジタルサイネージからアクセスする
バスロケーションシステムは大変便利ですが・・・
- バスの運行は、その日の交通渋滞などの状況にも左右されることから、運行ダイヤとのズレ(遅れ)がしばしば生じます。その点において、バスロケーションシステムは大変便利ですが、今の運用では次のような課題が生じています。
〈現在の課題〉
- スマートフォンを使えば運行情報を確認できるが、デジタルディバイドの観点で高齢者に難しいケースがあるなど、気の利いた情報発信とは言えない
- 確認手段として、そもそも市民に浸透していない
- 道路上のバス停には大型サイズのモニタは物理的に設置できない
〈利用者の声〉 ※公共交通に関する意見交換会より
- スマートフォンが使えずバス運行情報が確認ができない
- バス停に運行状況が表示されるのが最も便利ではないか
乗車人数が比較的多いものの、サイネージの無いバス停
多様なバス利用者の外出促進と公共交通の充実を目指して
- 「かりまる」の更なる利便性の向上のため、市民の誰もがバスの運行情報をスムーズに入手できる未来の実現を目指しています。
- そのために、「道路上のバス停へ設置できるサイズのサイネージ」 「バス運行状況を個人のスマートフォンに通知する仕組み」「AI音声によるバス運行状況の案内機能の開発」など、これまでにない技術や仕組みといった新たなアイデアを期待しています。
- 「バスは遅れやすい・・」、「目的地まで何分かかるかわからない」、「今どこを運行しているのかわからず不安」こうした利用者が抱える不安が減り、誰もが困らずにバスで移動できるための「気が利く」バス停の実現にむけて、民間企業の皆様からのご提案をお待ちしています。